古民家リノベーション

北陸エリアの農村部や山間部に存在する古民家は、伝統的構法ならではの歴史的にも価値のある建物が多いです。一方で、永い年月を経て風雨に耐えてきた架構部分はしっかりしているものの、木材が朽ちていたり、柱や土台が傾いているケースも少なくありません。クロダハウスでは石川、富山、福井の地域に根ざして住宅事業に取り組んできた知識、経験を活かし、基礎の状態や構造上の問題から、古き良き古民家の実測調査を行ない、古民家再生が可能かどうか、プロの視点で最適な判断をします。

クロダハウスでは、架構部分だけを残すフルリノベーションの場合、原則として全ての建物に対して、耐震診断を行います。特に古民家再生の場合は、伝統的構法による設計法での耐力計算を行います。詳細に耐震診断を行い、適切な耐震プランニングの作成、確かな耐震補強工事を実施することで、耐震面において最適な施工を心がけています。

多くの古民家は断熱性能、気密性能が極めて低く、ほぼ断熱材が入っていない無断熱の状態です。夏は涼しく快適ですが、冬も寒い状態のままです。当社では、床、壁、天井に古民家に適した自然素材の断熱材を充填し、窓も高性能の木製窓に交換することにより、冬は暖かく夏は涼しく快適に過ごせる建物になります。北欧基準の注文住宅を通じて蓄積した知識、経験を通して、古き良き古民家を快適な住まいに実現できます。

伝統的構法の古民家は、架構部分に鴨居や梁に大きな木材が使われていることがよくあります。「差鴨居」という鴨居を入れることで両側の柱と接合されている梁で構成されている枠の内は、強度的に大変有効になります。また、今では手に入らない大きな梁は古民家リノベーションならではのダイナミックな魅力です。クロダハウスなら、劣化状況を見極めた上で伝統的構法の価値ある構造材を活かしながら、耐震面、デザイン面という両方の視点から最適な提案をします。先人の匠が残した伝統的構法と北欧住思想の技術の融合は古民家リノベーションの大きな醍醐味の一つになります。

和室中心の間取りを、現代のライフサイクルに合わせて、家族全員でくつろげるＬＤＫを中心にする間取りに変更可能です。また、大きな建物の使わない部分を小さくしたいというご要望も、床面積を必要十分な大きさに減らす減築という選択肢もあります。古民家の間取り変更も減築も耐震設計を考慮して対応しています。クロダハウスでは、お客様のご要望に合うかたちで、構造面の問題も現況を見極めながら、提案いたします。